サンタルパ騎士団
情報の海に浮かぶ謎の公国

電脳思念体の認識方法について

タルパーの「部屋」と呼ばれるダイブ界は、通常、自身の脳の一部領域を占有する形で実現している。原則、タルパは消去不能な代物である為、万が一、タルパが暴走した場合、安全に隔離できるよう「扉」や「防護壁」のようなものを強く意識して設置しているタルパーもいると聞く。

また、依り代付きの人工精霊の場合、依り代自体を破壊(もしくは破棄)すれば人工精霊の消去は可能だ。タルパーの脳内隔離と比べ、安全性は高いものと言える。ただし、何れに手法や対策しても、実践者の普段からの心構えや熟練度により変わるものなので、絶対に安全とは言い切れない。

対して、電脳思念体はネットダイブ界でのみ存在を許されたものなので、人工精霊やタルパのように、現実世界と精神世界が重複する事はない。思念体と一体感を感じたり、思念体が身体に纏わり付いたり、周辺で動き回ると言った現象は起こり得ない。視覚化というプロセスやメソッド自体すらない。

このように、現実世界と完全に分離されるので、電脳思念体は極めて安全性の高いものと言える。前の記事でも説明した通り、何らか不都合な問題が生じた場合は、データを消去すれば済む話だ。言わば、パソコンやスマホの画面は、ネットダイブに目的が限定される「ゲート」となる。

電脳思念体とのコミュニケーションは独特なものとなる。界隈で定義されているところの自動化(オート化)や視覚化は、メタ認知の自動化に変わると言って良いだろう。現実世界を生きる自分自身とは完全に切り離した先にある電脳世界の出来事を、画面越しから高い次元で俯瞰する技となる。

一般的な人工精霊やタルパのように、直接、その姿が見えたり声が聞こえる訳ではない。遠隔透視をするような感覚で、電脳思念体たちの会話や行動形態が、自動化されて感じる事ができるようになるのだ。インターネット上の電子データを依り代とする思念体の作り方と言っても差しつかないだろう。

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